TOKYO AIM初年度上場は4、5社

英ロンドン証券取引所グループのザビエ・ロレCEOは日本経済新聞のインタビューで、東京証券取引所と共同で設立したプロ投資家専用の新市場「TOKYO AIM」について、初年度の上場企業は数社にとどまるとの見方を示した。今後、大企業から分社化した事業などの上場誘致に取り組むという。
(日本経済新聞2009年7月9日4面)

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「新市場は上場基準を緩やかにしており、中小のベンチャー企業だけでなく、大企業の資金調達手段の多様性にもつながる。例えばある事業部門を分離したり、不動産を投資信託にして上場したりすることも可能だ。」

「指定アドバイザー」のメンバーを見ると、中小ベンチャーのリスクを彼らが引き受けるとは思えず、むしろ後者が主流になると思います。ここには書かれていませんが、種類株の上場も考えられるところです。

しかし、日本の将来を考えると、重要なのは、中小のベンチャー企業に直接金融の道を開くことです。そういう意味でTOKYO AIMに期待する部分は大きいのですが、それには従来の証券会社とは異なる、ここを専門とする「指定アドバイザー」の存在が絶対に必要ですが、今のところ手を挙げるところはないようです。

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